バイアグラ、レビトラ、シアリスにおける効果が表れ始めるまでの時間差

ED治療の代表的な治療薬を3つ挙げるなら、バイアグラ、レビトラ、シアリスとなることに誰も異論はないでしょう。このなかではシアリスが最も新しい治療薬で、効果が持続する時間も先行の二つに比べ非常に長くなっています。効果の持続時間に違いがあるということは、もちろん効果が表れ始めるまでの時間にも違いがあります。

バイアグラとレビトラは、空腹時に服用すると、およそ20分から1時間前後で効果が表れ始めます。一方のシアリスは、効果が表れるまでに1~3時間ほどかかります。これだけの差があるわけですから、他の薬からシアリスに替えた際は、服用のタイミングに注意が必要です。もっとも、シアリスの効果が持続する時間は、24~36時間と非常に長いですから、セックスの予定がある日の朝に服用すれば問題ありません。

これら3種の薬剤が溶解するまでの具体的な経緯ですが、まず、バイアグラとレビトラは、18℃の水に浸すと90秒程度で薬剤の表面を覆っているコーティング剤が剥がれ始めます。2~3分後には水が中に浸透して、完全に成分が溶け出します。「噛み砕いて飲んだ方が効き目が早く表れるのではないか」と考える人もしばしばいますが、18℃の水より溶解力の高い胃液の中であれば、そのまま飲みこんでもすぐに成分が浸透します。噛み砕いても苦い思いをするぐらいで特に変化はないので、そのまま服用するのがいちばんです。

シアリスの場合、同じ18℃の水に浸すという条件では、外側の黄色いコーティング剤が溶けて、中身の成分が水に溶け出すまで6~10分程かかります。シアリスならば、噛み砕いて飲み込むことで、数分程度ながら効き目が表れるのを早めることが可能です。ただ、前述したように、シアリスは、バイアグラとレビトラよりも効果が表れ始めるまでに時間がかかります。つまり、即効性を求めるならば、シアリスよりバイアグラやレビトラを選んだ方がよいということです。ただし、健康上の理由など、シアリスしか服用できないという方もいらっしゃるでしょうから、上記のことを参考にしてください。

バイアグラが処方されない場合とは?

バイアグラはそれ自体は安全に服用できるED治療薬ですが、希望すれば誰にでも処方されるというわけではありません。持病などがあってバイアグラの使用が原因で副作用を招く危険のある人には処方は禁止されています。

たとえば心臓や血管に疾患を抱えている人です。バイアグラで性行為が可能になったことで、負担をかけすぎてしまうことがあります。心臓疾患の人には、性行為そのものが禁止されていることもあります。また、高血圧であるにも関わらず治療を受けず放置している人にも処方は見送られます。高血圧が改善されていないと、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などを起こすことがあります。逆に、血圧が極端に低い場合にも処方されませんし、肝臓の機能が弱っていると判断されるときも、処方はされません。服用し、体内に入った後のバイアグラは最終的に代謝するのは肝臓です。そのため肝臓に過度な負担をかけることになるからです。

バイアグラは勃起を助ける薬ですが、そのメカニズムは血管の拡張です。そのため、心疾患を治療する際に用いられるニトログリセリンといった硝酸剤に分類される血管拡張作用のある薬剤とは併用はしてはならないことになっています。併用することで血管が過度に拡張し、急激に血圧の低下が起きる危険性があり、最悪で死につながります。硝酸剤は、飲み薬だけでなく、舌下錠剤や貼り薬、また吸入剤など様々なタイプがありますが、どれもバイアグラとの併用は禁止です。また、こういった薬を使用していたり、過去に狭心症を起こしたりしたことのある人に対しても、バイアグラは処方されません。これまで狭心症を発症したことのない人でも、処方後に狭心症を発症するというケースもあります。処方後に狭心症の治療をする際には、バイアグラを服用していることを医師に告げるようにしましょう。また、狭心症などの心疾患ではなく、肩コリの治療にも硝酸剤が用いられることもあります。市販されている薬の中にも、併用を注意すべき成分が含まれていることもあります。

パルデナフィルを飲んではいけない人

パルデナフィルを飲んではいけない方について説明します。

ホスホジエステラーゼ5とは
パルデナフィルはホスホジエステラーゼ5(PDE5)と呼ばれる細胞内の酵素に対して、作用します。
この酵素は、細胞の活性化と正常な働きを調整しているのですが、身体に何らかの器質的な欠陥がある場合、この酵素がブレーキの役割をして、身体の働きをセーブします。
勃起障害もその働きの一つとされています。
勃起にかかわるホスホジエステラーゼはPDF5ですが、ほかに、PDE3阻害薬として急性心不全治療薬、PDE4阻害薬は慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息に対する治療薬です。
PDE5阻害薬にはほかにバイアグラがあります。

パルデナフィルの作用
話は逸れましたが、パルデナフィルの作用として、PDE5によってその働きを阻害されていた血管の拡張があります。
そういった背景から、血管拡張薬の一種である硝酸薬との併用は血圧の急激な低下を招く恐れがあり、併用は避けなければなりません。
他にも、極端な低血圧状態にある方、あるいは高血圧であり管理できない状態の方も、医師との相談のもと十分に注意して使用する必要があります。
他には心臓病、脳卒中、重い肝臓病や腎臓病、目の網膜に関する病気にかかっている方は、パルデナフィルの服用を避けなくてはなりません。

他の薬との併用
パルデナフィルをほかの薬と並行して服用する場合について。
狭心症治療薬であるニトログリセリン、同じく狭心症の治療薬である硝酸エステル製剤の硝酸イソソルビド、ニコランジル、緑内障や高眼圧症の治療剤であるニプラジロール(ハイパジールコーワ)、経口抗真菌剤であるイトラコナゾール、不整脈の治療薬である(アミサリン、リスモダンシベノール、アンカロン、ソタコール等、 C型肝炎治療薬であるテラプレビル、同様にヒト免疫不全ウイルスやC型肝炎ウイルス感染症の治療に使用される、リトナビルやサキナビルなどはパルデナフィルとの飲み合わせが悪い医薬品です。
これらの薬剤を服用されている方は、パルデナフィルを服用する際に医師との相談が不可欠です。