2016年12月

シアリスのジェネリック医薬品はいつ登場するのか

バイアグラより持続期間が長いことで人気の高いシアリスですが、その価格の高さからジェネリック医薬品の登場を待ち望んでいる人も多いです。2014年にバイアグラの特許が切れ、その主成分シルデナフィルを使用した、バイアグラと同じ効果が期待できるジェネリック医薬品が各製薬会社からいくつも登場しました。もともとバイアグラより処方価格の高かったシアリスですが、バイアグラのジェネリック医薬品が安価で手に入る現状にあって、ますます高額な印象が強くなっています。

しかし、シアリスのジェネリック医薬品が登場するためには、製造元のイーライリリー・アンド・カンパニーが所有する物質特許と用途特許の2つが期間満了とならなければなりません。もしくは、何らかの事情で特許が無効になるかですが、いずれにせよ、シアリスのジェネリック医薬品が登場する気配は今のところありません。

また、シアリスの特許が切れた時、どの製薬会社がジェネリック医薬品を発売するのかということも気になりますが、これも想像の域を出ません。ただ、バイアグラのジェネリック医薬品であるシルデナフィル錠を販売するキッセイ薬品、東和薬品、富士化学工業、武田テバなどが、シアリスについてもジェネリック医薬品を検討していることは大いにあり得ます。

それでは、シアリスの特許がいつ切れるのかですが、残念ながらシアリスの製造元・日本イーライリリーや発売元・日本新薬は、特許が満了する期限を明かしていません。ただ、特許庁が公開する情報から、シアリスの特許出願時期が2000年4月と推測できますから、特許期間を20年と考えると、2020年頃という予想が立ちます。もう少し早くジェネリックが登場するのではという情報も業界内では囁かれているようですから、遅くともここ数年内には登場するでしょう。

結論としては、2016年5月現在、日本国内にシアリスのジェネリック医薬品は存在しないということになります。海外製のシアリスのジェネリック医薬品が、インターネット上に多数出回っていますが、偽物も多数あるので避けた方がよいでしょう。

バイアグラがペニスにだけ作用する理由

人間が身体に持っている数多くの種類の酵素のうち、PDEと言われる酵素があります。PDEにも少しずつ違った種類があり、存在している部位の違いによって分類されます。PDE酵素のうち、PDE5という酵素はペニスの陰茎動脈のみにあるPDEです。バイアグラには、このPDE5の働きを阻害する働きがあります。このため、バイアグラの成分そのものは全身に届けられますが、作用はペニスにだけ現れます。ただ、他のPDEにまったく影響がないというわけではなく、たとえばPDE3という心臓の冠動脈に存在するPDEにもごくわずかですが、作用を及ぼします。作用の程度はPDE5に及ぼすものと比較して約3000分の1ほどと弱いもので、特殊なケースを除いては、副作用はほとんどありません。

バイアグラは本人がEDであることに不満がなく、性行為をしたくないと思っている間は使用する必要がありません。専門家によると、男性側の要求だけでなく、EDになっている男性のパートナーからの要望でED治療をするようになる人が多くいることが報告されています。こうした場合に、バイアグラがセックスの万能薬のように勘違いしてクリニックを訪れるケースが少なくないと言われています。バイアグラはあくまで勃起を助ける薬です。これを飲みさえすれば、セックスしたいという性欲が湧いてくるわけではありません。また、バイアグラを飲むとセックスの快感が高まるかのように思われていることもあると言われています。バイアグラは、もっぱらペニスの勃起を妨げるPDE5の働きを阻害する薬で、快感にはまったく関係ありません。快感はその人の脳で感じるもので、バイアグラを飲んで快感の度合いが変化することはありません。なかには、あまり快感を持てなくなったと訴える人も多いことが医療関係者から報告されています。これは思い込みによる錯覚であると考えられます。バイアグラを飲むと快感が上がると思い込んで、脳に言い聞かせると、快感を得やすいと言われています。

パルデナフィルとほかの薬剤の違い

パルデナフィルはレビトラという名前でED薬売られていますが、シリデナフィルを主成分とするバイアグラもED薬として知られています。
シルデナフィルが先行して発売されており、パルデナフィルは後発品ですが、基本的にED薬という点では同じです。ではどこが違うのでしょうか。

パルデナフィルの利点
勃起持続化学物質を分解する酵素PDE5をブロックし、勃起を持続させる効果があるのですが、パルデナフィルの方がより早く身体に吸収されるため、いわゆる早く効きいてきます。
そのほかにも、バイアグラよりは食事の影響で薬効が薄れることがない、陰茎以外の臓器に対して影響が少ない、副作用がより軽くなっているなど、多くの利点がパルデナフィルにはあります。
単純に言えば、バイアグラよりも進化した薬品がパルデナフィルですが、勃起の持続時間においてもより長くキープできるようになっています。
目安としては10mgで4時間、20mgで8時間という持続力です。

シルデナフィルとパルデナフィルの比較
それでは2種類のED薬をカンタンに比較してみましょう。

▼価格
両者ともほぼ変わらず。1錠1000~2000円が相場です。

▼薬の用量
シルデナフィル50mgに対し、パルデナフィルは10mg

▼即効性
シルデナフィルは服用から効果発現まで40分程度
パルデナフィルは15分程度で効果がある

▼持続性
シルデナフィルは50mgで4時間程度
パルデナフィルは10mgで4時間程度

▼食事の影響
食事後の服用の場合、
シルデナフィルの最大血中濃度への到達は服用から3時間後
パルデナフィルは空腹時も満腹時も変わらない

▼一緒に服用できない薬
シルデナフィルよりも、パルデナフィルのほうが併用できない薬の種類が多い。とくに降圧剤との相性が悪い。

▼その他
ED薬は糖尿病患者が利用する際は危険を伴いますが、パルデナフィルのほうがその危険性が緩和されています。身体的な機能不全による器質性の勃起障害に対しても、パルデナフィルの方がより有効性を認められています。

シルデナフィルとパルデナフィル、一見同じように思われるかもしれませんが、多くの面でパルデナフィルのほうが改善されているので、覚えておくと良いかもしれません。