2017年3月

インターネット通販でED治療薬を購入することの危険性

インターネットを見渡すと、シアリスなどのED治療薬やそのジェネリック医薬品が数多く販売されていることに気付きます。医師の処方が必要なく、誰でも手軽に安価で購入できる方法として、近年EDに悩む人の間で人気が高まっているようです。しかし、インターネット通販でED治療薬を購入することはおすすめできません。

その大きな理由は、偽造品があまりにも蔓延していることです。ネット上で扱われているED治療薬のうち、その6割以上は偽造品であるとも言われています。素人では薬の真贋は見分けにくいものですし、なかには医療関係者が見ても区別が付きにくいものもあるようです。パッケージや錠剤の形を精巧に似せた偽造品による健康被害も実際に報告されており、厚生労働省もこうしたネット通販による偽造品について注意を喚起しています。ED治療薬の輸入代行販売業者のなかには「正規ルートによる安全な輸入代行」と謳っているところもあるようですが、だからといってその薬が本物であるかどうかは輸入している当人さえわからない場合もあります。

もし、購入した薬によって、副作用など体に変調が生じたとしても、日本の公的機関は何の補償もしてくれません。シアリスであれ他のED治療薬であれ、ネット通販での購入は避けた方が賢明でしょう。

結局、安全なED治療薬の入手法は、医療機関にて処方してもらうという方法しかありません。ED治療は自由診療なので、健康保険が適用されず医療費が高いということは否定できませんが、ネット通販で手に入れた粗悪な偽造品によって重大な健康被害を被った場合、金銭どころか命まで失いかねません。また、いくらインターネットで薬が買える時代になったとはいっても、医師の処方なく薬を服用することはやはり危険です。

以上のことから、EDを治療したいのであれば、医師の診察を受けて、正規の安全な治療薬を処方してもらうことが、最も確実で安全な方法ということになります。

バイアグラの個人輸入での注意

バイアグラは、誰でも知っている有名なED治療薬です。日本では1999年から処方されるようになりました。国内で厚生労働省の認可が下りているのは2種類となっており、25mgと50mgのものです。海外では100mgまで認可が下りています。100mgのバイアグラを入手する合法的な方法として、海外の業者から個人輸入するという手段があります。日本では認可の下りていない100mgのバイアグラも、海外から購入する分には違法ではありません。

また、日本ではバイアグラは医師の処方箋なしで販売してはならないことになっています。そのため、バイアグラを処方してもらうにはお金がかかります。日本でのバイアグラ50mgは1錠1500円から2000円程度が相場です。有効成分が倍である100mgのバイアグラは3000円から4000円ほどの価値があることになりますが、個人輸入の販売サイトでは1500円程度から取引されています。海外からの輸入では、日本の商習慣が通じなかったり、そもそも日本語で対応してもらえることがなかったりするなどの不便がありますが、専門的にこうした個人輸入を代行してくれる業者もあります。

こうした個人輸入で気をつけなければならないのは、偽物が多く出回っているということです。医療機関を通さず不正規なルートで入手したバイアグラには偽造品の可能性が高く、様々な健康被害が出ていることが報告されています。偽造バイアグラは、世界の様々な場所で作られているのが現状で、世界の60を超える国々で発見されており、その中には日本も含まれています。製造現場は不衛生で、品質管理もされていないことが多くあります。アメリカ経由で日本に偽造品が輸入される事例も報告されています。また、日本を除く海外では100mgまでの認可が下りていますが、こうした偽造バイアグラには300mgという有り得ない配合をうたったものが多くあります。見た目は青い平行四辺形をしている錠剤であっても、中身はまったく有効成分を含んでおらず、むしろ健康を害するような成分が含まれているケースが多くあります。個人輸入には注意しましょう。

パルデナフィル以外のED改善方法

バイアグラやレビトラ、シリアスなどの勃起改善薬を使わずに、EDの状態からなんとか脱出したいと考えている方は少なくないでしょう。

いくつか方法がありますので紹介します。
まずは、注射。これはED薬を飲んでも効果がないときに行われる治療です。陰茎に対し、アルプロスタジルというパルデナフィルほかED系の経口薬と同じ効果がある薬剤を注射して、勃起状態を維持します。最初は医師に注射してもらうのですが、医師の指導を受け、家でも自分で注射を打ち、利用することもできます。

次に紹介するのは直接利用する薬です。塗布する物ではなく、座薬のように尿道に挿入して使います。成分は注射で利用するものと同じです。ただ、性行為の時にタイミングを見計らって薬剤を挿入する必要があるため、相手に知られずに行うのは至難の業です。

注射や薬品では解決しない場合、次に行う改善方法として、陰茎に圧力を加え、血流を増進させて勃起状態を作り出す、体外陰圧式勃起補助具を利用する方法です。それほど高くない価格で保健用品店などで手に入り、自分で使うことが可能です。補助リングを合わせて利用すれば、勃起状態をさらに長い時間維持できます。ただ、30分以上の装着は、陰茎にダメージを与えてしまいますので、感覚がなくなった、あるいは冷たい感じがするときはすぐに装着をやめます。

体外陰圧式勃起補助具でも解決しない場合、陰茎を人工的な勃起状態にするための器具を利用するしかありません。
陰茎用インプラントといって、膨張式あるいは半固定可鍛性のプロステーシスを利用します。陰嚢内に設置された水圧ポンプを使って陰茎内にあるシリンダーを膨らませ、勃起状態を作りだすのは膨張式プロステーシス。ポンプを使わずに、柔軟性の劣るプロステーシスを移植して性行時に手で成形して利用するのが後者です。いずれも手術によって陰茎にプロステーシスを埋め込むので、自発的な勃起機能の回復見込みのないときに利用する方法と言えます。